「頚髄損傷に後遺症っていくつもあるの?」
 
 
もしあなたの身内で、
頚髄を損傷された方がいれば、
こんな風に思うのではないでしょうか?

心配だから、
当然だと思います。
 
 
そこで頚髄損傷者の私が、
後遺症についてお教えします。

 
 
 

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私自身、交通事故で頚髄を損傷したのですが、
後遺症には3つの種類があったことを、
身を持って経験しました。

それは損傷箇所によって、
完全、不全という風に、
違ってくる事実があったのです。
 
 
 
今回は、頚髄損傷の後遺症について、
私自身の体をもとにお教えします。

ぜひ参考にして、
内容を把握しておけば、
役に立つ時が来ると思いますよ。^^
 

頚髄損傷の後遺症とは?

 
私は今から28年前に、
車の交通事故で首の骨を折り
頚髄を損傷しました。

過去に書いた記事がありますので、
時間がある際にでも、
お読みいただけるとありがたいです。
 
 

 
 
怪我した当時は、
麻痺で動かなくなったのですが、
リハビリで元の体に戻れると思っていました。

だけど、現実は違ったのです。
 
 
「頚髄損傷の後遺症に、どんなものがあるのでしょうか?」
 
 
大まかに、
こんなことが言えます。
 
  • 四肢麻痺になる
  • 体温調節ができなくなる
  • 排泄機能が失われる
 
 
1つ1つ、説明していきますね。
 
 
【四肢麻痺になる】

頚髄を損傷すると、
両手両足に障害が残ります。

足が動かないのはもちろんですが、
手の指も動かなくなるのです。

頚髄損傷者の右手
この写真は、私の右手なんですが、
普段からずっと、
握り拳をつくった感じでいます。

手の形は頚髄損傷者によってさまざまで、
指が真っ直ぐに伸びきった人もいますし、
緩く握った感じの人もいるのです。

要は、怪我した後の対処法で、
違ってきます。

ただ指を動かす行為に障害を持つことは、
全ての頚髄損傷者に言えることなのです。

私は、手で物を掴むことはできませんが、
引っかけたり挟んだりし、対処していますね。
 
 
 
そして頚髄損傷は、
損傷箇所によって感覚機能や運動機能が、
違ってきます。

私は損傷レベルがC6-Aで、
腕の3等筋が利いていません。

だからプッシュアップが出来ませんね。
(自力でお尻を持ち上げる行為)

この行為は、
体を自分自身で移動させるために、
重要なことなのです。

3等筋が利くか利かないかによって、
自立できることも大いに違ってきます。

※C6のレベル - A、B1、B2、B3に分かれる
※C6-B2,B3 - 3等筋が利いているのでプッシュアップもでき、自立できる
※損傷レベル - 頚髄のどこを損傷して生じているのかということ
 
 
また頚髄損傷は、
こんな風に区別されます。
 
  • 完全損傷 - 頚髄が切れてしまっている
  • 不全損傷 - 頚髄が切れずに残っている
 
私の場合は完全損傷で、
足が全く動きません。

不全損傷の場合、
感覚もある程度残り、
何とか歩くこともできますね。
 
 
buki
右のイラストは、
下手くそでわかりづらいですが、
起立姿勢の人間を表しています。

頚髄損傷の完全損傷の場合は、
斜線以外の範囲で運動機能や感覚機能が、
失われるのです。

斜線の部位は、
感覚が残っている箇所

感覚が無い部分は、
動かせないので筋肉も落ち、
やせ細っていきます。
 
 
 
【体温調節ができなくなる】

頚髄損傷者の感覚は、
上記イラストのように、
上肢の一部以外は失われます。

感覚の無くなった部分は、
皮膚呼吸をしていません。
 
 
人間は、
このような構造になっています。
 
  • 皮膚呼吸 ⇒ 汗を出す ⇒ 36度前後の体温を保つ(体温調節)
 
頚髄損傷者は皮膚呼吸をしない部分が多く、
汗を出す機能も停止しているため、
体温調節をできない人が多いのです


そのため、夏場や冬場には、
エアコンが必須アイテムになってきますね。

ちなみに私は、
車椅子ツインバスケという障害者スポーツを、
障害を持つようになってからやっています。

夏場の体育館は暑いですし、
独特の方法で対処しているのです。
 
 
過去に記事を書きましたので、
時間がある際にでも、
お読みいただけるとありがたいですね。^^
 

 
 
 
【排泄機能が失われる】

頚髄を損傷すると、
排泄機能が失われる場合が、
多くなります。

簡単に言うと、
小便や便が自力で出せなくなるのです。
 
 
この話は本来タブーとされていますが、
私の経験をもとに、お教えしますね。
 
 
≪小便≫

完全損傷・不全損傷によって、
いろいろ違ってきますが、
いくつかの方法があります。
 
  • 自力で出す
  • 自己導尿
  • 尿道から管を膀胱に入れて固定し、袋に繋げておく
  • 膀胱ろうという下腹部から膀胱に穴を開け、そこにカテーテルを差し込んで袋に繋げておく
 
私の現在は、
自己導尿という方法で、
小便をしています。

尿意をもよおすと、
自分自身でカテーテル(管)を尿道に入れ、
尿器に取って捨てるのです。

ただ私は、上記の方法を、
すべて経験済みですね。

方法や感覚、頻度についての話は、
語ると長くなりますし、
違う記事で、詳細に書こうと思っています。
 
 
≪便≫

私は週に1回しか、便を出しませんが、
このペースも人によってさまざまです。

頚髄損傷になると便秘になる場合が多く、
私は排便日の前日から漢方を飲み、
したくなれば出すという感じで出しています。
 
 
ただ便はシッカリ出し切らないと、
後からダラダラと出て後始末が大変になるので、
摘便という行為を最後にしてもらうのです。

※摘便 - 肛門に指を突っ込んで、便をかき出してもらう行為

今は母にしてもらっていますが、
医療行為になりますし、
いずれは訪問看護師にお願いすることになりますね。
 
 
 
 
このように頚髄を損傷すると、
後遺症はたくさん出るのです。

感覚までもが、
無くなるのもわかったと思います。
 
 
ただ昨日まで歩いていたのに、
1回の事故か怪我で、
本当に歩けなくなるのでしょうか?

 
 

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頚髄損傷の後遺症で歩けなくなるの?

 
頚髄を損傷した場合、
完全損傷と不全損傷があると、
お伝えしました。

これによって、
歩ける場合と歩けない場合が、
あるのです。
 
  • 完全損傷 - 車椅子で生活
  • 不全損傷 - 杖をついて歩行可能の場合がある・車椅子で生活
 
車椅子生活

基本的に頚髄を損傷すれば、
大半の方は、
車椅子を利用しての生活になります。

昨日まで歩いていたとしても、
時間なんて関係ないのです。

ただ不全損傷のように、
頚髄が切れていない場合は、
かろうじて歩くことができます。

しかし、健常者の時のように、
スムーズにはできません。

何らかの障害が残るため、
杖をついての歩行か、
物につかまっての伝い歩きになります。
 
 
私の知っている不全損傷の人は、
伝って歩くことはできますが、
普段から車椅子を利用していますよ。

そのほうが動作も素早くなるので、
使い勝手がいいようです。
 
 
 
このように、頚髄を損傷すると、
今の医学では元通りに戻ることはできません

障害を持った部分は、
そのままなんです。

だから完全麻痺の場合は、
二度と歩けなくなります。
 
 
障害を持った当事者は、
事実を受け入れがたい状態です。

むやみに励ますのではなく、
優しく見守ってあげることが、怪我した直後の、
一番の接し方になると思いますよ。
 
 

まとめ

 
 
今回、
 
  • 頚髄損傷の後遺症とは?
  • 頚髄損傷の後遺症で歩けなくなるの?
 
について、お伝えしました。

大変なのは、当事者なんです。
 
 
心を、
支えあげていただきたいと、
思います。
 
 
■今日のまとめ■

    頚髄損傷の後遺症とは?
  • 四肢麻痺になる
  • 体温調節ができなくなる
  • 排泄機能が失われる
 
    頚髄損傷の後遺症で歩けなくなるの?
  • 完全損傷と不全損傷とでは違うが、歩けたとしても障害が残る
 
 
頚髄損傷は、
大きな障害を背負うことになります。

自分自身でできなくなるため、
周りのサポートが、
重要になってくるのです。
 
 
たとえ体が不自由でも、
生きていることに、
価値があるのですから。

当事者を焦らさずに、
充実感や満足感を持って社会生活が送れるよう、
いろいろ手伝ってあげていただきたいですね。
 
 
 

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